ディスプレイの種類について
デジタルサイネージに使用するディスプレイは大きく分けて屋外用と屋内用に分けられ、その中でも横型と縦型に分けられます。
【屋外用デジタルサイネージディスプレイ】
屋外で通行人や通行する車両、交差点などで信号待ちをしている人たちをターゲットに情報を届けるタイプのものです。
屋外で使用するにあたり雨風対策を行った防水タイプ活、日中でもしっかり内容を届けるために高輝度LEDを使用したモニターになることから費用が高価格なものになることが多いです。
【屋内用デジタルサイネージディスプレイ】
お店に来てくれたお客さんや駅や空港などの利用者に情報を届ける為のタイプの物です。
屋内で使用するので防水などの機能は屋外用に比べると必要ないのでコストもかからない為、通常のモニターと同等程度の低価格の物が多い傾向です。
【縦型デジタルサイネージディスプレイ】
デジタルサイネージの業界では一番よく見かけるタイプのディスプレイになります。
縦型という特殊な形状である為、動画撮影で一般的な横型の動画をそのまま使用する事はできない部分もありますが、ポスターなど従来の縦型コンテンツのような使い方もできるので魅力的な情報を伝える事が出来ます。
【横型デジタルサイネージディスプレイ】
縦型に比べ横型は通常のテレビやパソコン、DVDやビデオなどと同じ表示方法なのでそのままコンテンツとして利用できるというメリットがあります。
しかし通常のテレビと同じように見える為、ユーザーの目への留まり方は縦型に比べ劣る傾向にあります。
しかし使用するメディアデータの種類の多さからテレビなどの広告を使用したい方はこのタイプがコストもあまりかからずおススメです。
上記ディスプレイの解像度についてですが、現在では4KとHD画質が主流になってきています。
(店舗内で使用している小型ディスプレイではSD画質と呼ばれる低解像度の物もあります。)
しかし最近では技術の進歩もあり4K画質のディスプレイも価格が下がってきたことからこれらが主流になってきています。
ディスプレイのサイズについて
ディスプレイのサイズは小さいものは4インチから大きいものは100インチを超えるものまで様々なサイズがあります。
ここではサイズ別の利用方法を紹介していきます。
【小型デジタルサイネージディスプレイ(4インチ~15インチ)】
小スペースで使用できるため主にお店の中でPOPの代わりに値段を表示する値札替わりに使用されたり、薬局などで薬の説明や使用方法を表示する用途で使用されていたりします。
【中型デジタルサイネージディスプレイ(16インチ~49インチ)】
デジタルサイネージ業界では一番使用されている大きさで、広告はもちろんイベントの告知やお店の案内情報、役所や駅などの情報伝達まで幅広い用途で使用されています。
【大型デジタルサイネージディスプレイ(50インチ~90インチ)】
このサイズになるとスペースをだいぶとる為、空港やアミューズメントパークなど広い範囲で多数のお客さんに情報を伝える用途に使われることが多いです。
画面サイズが大きい分遠方からでも見えやすい為、そのような場所で使用されています。
【屋外LEDデジタルサイネージディスプレイ(100インチ以上)】
このレベルになるとて建物内に設置するというよりはビルなどの建物の壁に取り付け、人口密度が高い交差点などに設置し広告請求に使用されます。
また屋外LEDタイプは連結して使用する事ができる為、特定の大きさに捉われない自由な組み換え利用ができます。
ディスプレイの画面比率について
ディスプレイにはインチなどのサイズのほかに画面の縦横比となる画面比率というものがあります。
動画などを作成する際にもこの比率に合わせて作成します。
【4:3】
主にアナログテレビの時代に使用されていた比率になります。
テレビが普及する前の映画フィルムの比率がこの比率だったことからずっと引き継がれてきたと考えられます。
【16:9】
現在のデジタルテレビに移行後はこの比率でテレビも放送されています。
液晶テレビもこの比率が主流になっており、広告作成時もこの比率で作成することがほとんどです。
LEDのピッチと視認性について
LEDピッチとは
LEDを使用したサイネージ看板は1個1個のLEDを集めて一つの映像看板として表示しています。
この1個1個の間隔の事をLEDのピッチと言います。
このピッチが2mmと表記があれば1個1個のLEDが2㎜間隔に置いてあるという事になります。
ピッチが狭いとそれだけ細かい画像が表現できるので解像度が高いという事になります。
また、このLEDの数が画素という事になります。
LEDピッチのメリットとデメリット
このLEDピッチが広いと近くで見た際には粒が離れているので画像が荒く見えます。しかしピッチが狭いものはそれだけ多くのLEDを使用しており、価格が高くなる傾向があります。
ピッチと視認距離の算出方法
計算はそんなに複雑ではなく、画素が見えず画像も違和感なく見える(粒粒感が見えない)距離【通常視認距離】としては2500分の1、画素が見えるが、画像として認識はできる最低距離【直近視認可能距離】の目安として1000分の1が一般的と言われているので、
通常視認距離=【距離(mm)÷2500】
直近視認可能距離=【距離(mm)÷1000】
を計算すれば適切な視認距離のLEDビジョンが選定できます。
例えばお店の前のに置く場合、大体1mくらいですので、これを上記の計算式に当てはめると、1m=1000mmなので、
1000÷1000=1mmとなりますので、この場合はピッチが1mmの物を選ぶと良いという事になります。
(この場合、LEDの粒粒感が完全に見えなくなる距離は2.3mになります。詳しくは以下の表をご覧ください。)
計算が面倒という方は、通常、直近視認可能距離で選びますので、LEDピッチの単位をmに直すだけで直近視認可能距離になります。
屋内では視認距離が近いので6㎜以下を選定すると良いでしょう。
LEDビジョンの輝度について
LED大型ビジョンの明るさについてですが、屋内用は建物内なので太陽光が直接当たるという可能性は低い為明るさ調整が狭くできています。
しかし屋外は太陽光が直接当たったり、逆光状態になったりする場合があり輝度が低いと視認性が悪くなります。
なので、屋外用を選ぶ場合は4000cd以上の物を選ぶと良いでしょう。
また明るくなればなるほど視野角も狭くなる傾向があるので、ディスプレイサイズも大きいものを選んだ方が失敗しないでしょう。
詳しくは導入予定の業者さんとしっかり打ち合わせた上で選定することをお勧めします。